【8月1日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第4戦、全英リコー女子オープン(RICOH Women's British Open 2016)は31日、英ミルトンキーンズ(Milton Keynes)のウォーバーンGC(Woburn Golf Club)で最終日が行われ、アリヤ・ジュタヌガーン(Ariya Jutanugarn、タイ)が通算16アンダーを記録し、タイ出身ゴルファーでは初のメジャー制覇を果たした。

 2打差のリードを手に最終日を迎えたジュタヌガーンは、2番と6番でバーディーを奪うと、2位との差を最大で6打まで広げ、タイトル獲得に向けて着実に歩んでいるようにみえたが、後半に入ると一緒にラウンドしたイ・ミリム(Mirim Lee、韓国)が10番から3連続バーディーを奪う猛チャージをみせ、さらにはアリヤ自身が13番でダブルボギーをたたき、その差は1打まで縮まった。

 しかし、今年の5月にLPGAツアーで3連勝を達成している20歳のジュタヌガーンは、自身が女王にふさわしい資質を持っていることを示し、17番でバーディーを記録すると、最後はパーで締めくくり、2位に3打差をつけて優勝した。

 一時はジュタヌガーンを脅かすほどの追い上げをみせたイ・ミリムだったが、最終18番でボギーをたたき、2014年大会女王のモー・マーティン(Mo Martin、米国)と並び通算13アンダーで2位タイに終わった。

 次戦はリオデジャネイロ五輪に出場するジュタヌガーンは、「今回の優勝は私自身にとって、そしてタイのゴルフ界のためにとても重要なタイトルになりました」とコメントし、「17番のバーディーパットには本当に救われました。それまでいくつかミスが続いていたので、そのパットを沈めたことで気持ちが楽になりました」と語っている。

 ジュタヌガーンはまた、最後のパットを沈めたあとに友人から水やシャンパンを浴びせられ祝福されると、母親のナルモン(Narumon)さんと抱擁を交わして喜びを分かち合った。その場面について、母からなんと声をかけられたか問われたジュタヌガーンは、「分からない。彼女はただただ泣いていました」と答えた。

 一方、世界ランク1位でメジャー通算2勝を誇るリディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)は、通算1アンダーの40位タイとなり、今大会では期待外れの結果に終わった。(c)AFP