【7月31日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2016)は30日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第5シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が6-0、3-6、6-2で第2シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を破り、決勝に進出した。

 先日のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)では、ケルバーに準々決勝で敗れていたハレプだったが、この日は1時間38分でフルセットを制し、リベンジを果たした。

 ハレプは試合後、ケルバーとの対戦について振り返り、「タフな試合になることはわかっていました。ケルバーとの対戦はいつも難しいですから」と語っている。

 対するケルバーは、ハレプに第1セットを先取されたものの、第2セットでは6ゲームを連取して取り戻した。「第1セット終了後、最初の25分から30分で起きたことを忘れることにした」と明かしたケルバーは、「もう一度試合に集中してプレーするために、すべてのポイントを大切に自分のプレーをしようと思ったの。だから第1セットを0-6で落としたことは考えないようにした」と話している。

 ケルバーは第3セットに入っても、先にブレークをしたが、その後は6ゲームを連取したハレプが第3セットを制し、フルセットの末に勝利した。「第3セット、チェンジエンドの時にかなりネガティブになっていたから、自分自身に冷静になるよう言い聞かせて、もっと前向きになろうとした」とハレプはコメントしている。

「第2セットでは守備的になりすぎて、ケルバーに主導権を握られてしまったから、第3セットに入ってからは、もっと攻撃的にボールを打っていくようにしたの」

 ハレプは今回の勝利で同大会2年連続決勝進出を果たしている。ベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)と対戦した去年の決勝では、体調不良を訴えて試合を途中棄権していた。

 今季3度目の決勝進出を果たしたハレプは、最新の世界ランキングで順位を2つ上げ、ガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を抜いて3位となることが確実になっている。

 もう一方の準決勝では、第10シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)が6-2、6-1で クリスティーナ・クコバ(Kristina Kucova、スロバキア)を退け、ハードコートでは自身初となる決勝に駒を進めた。(c)AFP