【7月30日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第4戦、全英リコー女子オープン(RICOH Women's British Open 2016)は29日、英ミルトンキーンズ(Milton Keynes)のウォーバーンGC(Woburn Golf Club)で2日目が行われ、韓国のイ・ミリム(Mirim Lee)が通算11アンダーで首位を維持した。

 25歳のイは前日ほど絶好調ではなかったものの、1打差でトップを守った。この日4アンダーを記録した馮珊珊(Shanshan Feng、フォン・シャンシャン 中国)と同3アンダーのアリヤ・ジュタヌガーン(Ariya Jutanugarn、タイ)が通算10アンダーの2位タイで並び、上位3人はアジア勢が独占している。

 初日のラウンドほど順調ではなかったと認めたイは、「ティーショットが少しぶれていました」と話すと、「いくつか3パットをたたいたホールもありました。少し緊張していたのですが、メジャー大会で首位に立っていれば仕方ないことだと思います」とコメントした。

 一方、先にホールアウトしていた馮は、どうやってラウンドしたのか覚えていないと話し、初日にイがコースレコードを記録するなど絶好調だったことについて質問された際には、すべての流れがイに傾いていたことにはまったく気づいていなかったと明かした。

「(前日のラウンドで)彼女が62を記録していたなんて、本当に気づいていませんでした。私には癖があって、最終日までスコアボードは見ないようにしているんです。自分のことだけに集中していました」

 陽気なキャラクターで知られる馮は、すでに2012年のKPMG女子PGA選手権(KPMG Women's PGA Championship 2012)でメジャー1勝を挙げており、英サウスポート(Southport)のロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ(Royal Birkdale Golf Club)で行われた2年前の全英オープンでも2位に入っている。

 ロイヤルリザム・アンド・セントアンズ(Royal Lytham and St Annes)で行われた2009年大会でタイトルを獲得し、来月には47歳の誕生日を迎えるカトリオーナ・マシュー(Catriona Matthew、スコットランド)は、この日最少スコアの「65」を記録し、ジャン・ハナ(Ha Na Jang、韓国)と並び通算9アンダーで4位タイに浮上した。

 この日7バーディー、ノーボギーでホールアウトしたマシューは、次女のソフィー(Sophie)さんがわずか11週間だった7年前に続き、今大会で再びタイトル獲得を目指している。

 マシューはまた、生涯の一大イベントともいえる今夏のリオデジャネイロ五輪では、英国代表としてプレーすることになっており、「ゴルフを始めたときは、五輪でプレーするなんて夢にも思っていませんでした。この数年間で夢に描いていたことで、すごく大きな出来事ですし、とても光栄です」とコメントしている。

 世界ランク1位のリディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)は、カットラインぎりぎりの状況だったものの、15番と16番で連続バーディーを記録するなどこの日スコアを2つ伸ばし、通算イーブンパーで予選を通過した。

 メジャー通算2勝を誇る19歳のコーは、「とにかく忍耐を心がけていました」とすると、「今日は何としてもアンダーパーで回る必要があると分かっていましたから、15番と16番でバーディーを記録したときは、少しほっとしました」と明かした。

「今日のスタート前は、4日間プレーすることを目標にしていました。今はとにかく前向きな気持ちを維持するようにしています。まだ36ホール残っていますから」

 一方で、ポーラ・クリーマー(Paula Creamer)とミッシェル・ウィ(Michelle Wie)ら注目されていた米国勢は、予選落ちに終わっている。(c)AFP/Elspeth Burnside