【7月29日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第4戦、全英リコー女子オープン(RICOH Women's British Open 2016)は28日、英ミルトンキーンズ(Milton Keynes)のウォーバーンGC(Woburn Golf Club)で開幕し、イ・ミリム(Mirim Lee、韓国)が「すべて完璧」と自認するプレーをみせ、コースレコードの10アンダーで首位発進した。

 圧巻の10バーディーを記録したイは、5月の大会で3連勝を飾り一躍脚光を浴びた2位のアリヤ・ジュタヌガーン(Ariya Jutanugarn、タイ)に3打差をつけている。

 イは、今月開催された全米女子オープン(US Women's Open 2016)での二の舞を演じないことを今大会の目標としている。米カリフォルニア(California)州サンマーティン(San Martin)のコーデバルGC(CordeValle GC)で行われた先日の全米女子で、イは初日に「64」の好スコアを記録してトップに立ったが、2日目にはスコアを10ストロークも落とし、最終的には11位タイに終わった。

 いずれも2014年にキャリア2勝を記録しているイは、優位な状況にも慎重な姿勢を崩さなかった。2年前のエビアン選手権(The Evian Championship 2014)で金孝周(Hyo Joo Kim、キム・ヒョージュ、韓国)が打ち立てたメジャー最小スコアの「61」に惜しくも1打届かなかったイは、この日のラウンドを終えると、「今日は最高の結果でしたが、まだ初日にすぎません」と警戒していた。

 一方、中国の馮珊珊(Shanshan Feng、フォン・シャンシャン)は、あわやティーオフに間に合わないハプニングに見舞われながらも、6アンダーで単独3位につけた。

 スタート時間が迫っていた馮は、練習グリーンから乗ってきたカートを飛び降りると、ティーまでの60ヤード(約54メートル)を猛ダッシュ。そしてロープをくぐりながら「私はここです」と叫んだ。

「練習グリーンからコースまでの移動時間を間違えてしまいました」と弁解した馮は、「到着した時には、同組の最初の選手がティーオフに臨んでいました。次は私の番で、30秒で間に合わせたんです」と語った。

 それでも、どうにかティーショットを決めた馮は、4連続を含む計6つのバーディーを積み重ね、ノーボギーでラウンドを終えた。

 日本勢では、3アンダーで11位タイにつけた宮里美香(Mika Miyazato)が最上位となっている。(c)AFP/Elspeth BURNSIDE