【7月28日 AFP】南米大陸で初めての五輪となるリオデジャネイロ五輪の開幕が9日後に迫るなか、チケットの販売不振、国民の無関心、ジカウイルスの不安、警察の予算不足による路上犯罪の急増など、大会組織委員会が抱える問題はすでに山積している。

 サンパウロ(Sao Paulo)の日刊紙エスタド(Estadao)に掲載されたブラジル調査・統計機関Ibopeの世論調査結果によると、五輪が自国にもたらすものはプラス面よりもマイナス面の方が多いと回答したブラジル人は60%に上った。これに対しプラス面の方が多いとの回答は32%にとどまった。

 ブラジルで最も直近に開催された大規模スポーツイベントとなる2年前のサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で開幕前に行われた世論調査の結果は、否定的な回答が40%、肯定的な回答が43%と賛否がほぼ二分されており、Ibopeの調査結果はリオ五輪を取り巻く雰囲気がW杯時よりも悲観的であることを物語っている。(c)AFP