【7月27日 AFP】(更新、写真追加)シリア北東部のクルド人住民が多数を占めるカミシリ(Qamishli)で27日、大規模な爆弾攻撃があり、国営メディアによると44人が死亡、140人が負傷した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 一方、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、子どもや女性を含む48人が死亡したと伝えている。

 爆弾攻撃は、地元のクルド人自治組織の庁舎がある市内西部で発生。クルド当局によると、爆発物を載せたトラックに乗っていた犯人が自爆し、近くの燃料貯蔵庫に引火して2度目の爆発が起きた。

 今回の攻撃は、2011年3月にシリア内戦が始まって以降、同市で起きたものとしては最大かつ最多の死者を出すものとなった。

 ISは、ソーシャルメディア上に拡散した声明の中で、北部アレッポ(Aleppo)県にあるIS拠点のマンビジ(Manbij)で「十字軍連合の航空機が犯した犯罪への報復」として爆弾攻撃を実行したと主張している。(c)AFP