【7月26日 AFP】(更新、写真追加)フランス北部ルーアン(Rouen)近郊にある教会に26日、ナイフを持った2人組が押し入り、人質となった司祭1人が殺害された。また人質もう1人が重体だという。仏内務省は襲撃した2人を警察が殺害したと発表した。

 捜査当局に近い情報筋がAFPに語ったところによると、襲撃犯らは人質に取っていた司祭の喉をかき切っていたという。

 ルーアンのドミニク・ルブラン(Dominique Lebrun)大司教によると、殺害されたのはジャック・アメル(Jacques Hamel)司祭(84)。襲撃犯2人は警察によって殺害されている。

 テレビでは道路が封鎖された周辺の映像が放映されている。人質を取った動機は現在不明だが、検察当局は対テロ当局が捜査を担当するとしている。

 フランスは7月14日の革命記念日(Bastille Day)に南部ニース(Nice)で84人が死亡、300人以上が負傷するトラック突入事件が起きたばかりで情勢が緊迫している。ニースの事件は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出したフランスの過去1年半で3度目の大規模な襲撃だった。ニースの事件後、フランスは非常事態宣言を来年1月末まで6か月延長している。(c)AFP/Herve LIONNET with Katell PRIGENT in Paris