【7月26日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)郊外のサンタ・クラリタ(Santa Clarita)渓谷で先週末に発生した山火事が、25日の時点で住宅地や人気のある映画ロケ地にまで燃え広がり、約3000人の消防隊が必死の消火活動を行っている。

「サンドファイアー(Sand Fire)」と名付けられた山火事はこれまでに132平方キロ超の雑木林などを焼き尽くし、消防士の家2軒を含む家屋18戸が焼失。さらに少なくとも2000戸の家屋が焼失の危機に直面しており、推定2万人の住民が避難を余儀なくされている。また延焼したエリアにある住宅の私道に駐車されていた車の中から見つかった炭化した男性の遺体について、警察が身元調査を行っている。

 警察によると、サンタ・クラリタ市のサンド・キャニオン・ロード(Sand Canyon Road)付近で22日に山火事が発生して以来、約1万世帯が避難した。

 また、米芸能誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)によると、火災の影響を受けているエリア内には女優のティッピ・ヘドレン(Tippi Hedren)さんが所有する動物保護区があり、ベンガルトラやピューマなど飼育されている動物400頭のうち340頭が避難させられた。

 ロサンゼルス郡のダリル・オスビー(Daryl Osby)消防署長によると、25日朝の時点で鎮火したエリアは全体のわずか10%程度にとどまっている。消火には3000人規模の消防隊に加えてヘリコプター26機が動員されている。(c)AFP