【7月24日 AFP】中国で23日、これまでに200人以上の死者・行方不明者が出ている北部での水害への対応をめぐり、メディアやインターネットで当局の怠慢だとの批判が出るなど、怒りの声が相次いだ。

 今週、豪雨に見舞われた北部河北(Hebei)省●台(Xingtai)付近では洪水が発生し、少なくとも23人が死亡、13人が行方不明となったが、この災害への政府の対応が民衆の不満の中心となっている。

 怒れる地元住民らは、大洪水が差し迫っているにもかかわらず警告を怠ったとして地元当局を非難している。河北テレビ(Hebei Satellite TV)に出演したある住民は、警報が出たのは水が胸の高さまで来てからだったと話している。

 突然の洪水に対する疑念の声も上がっている。20日午前、住民たちが寝静まっている間に発生したこの洪水は、当局が主張するような堤防の決壊ではなく、地元の貯水池が放水を行ったことによる「人災」だと疑う向きもある。

 河北省民政局がソーシャルメディアの公式アカウントを通じて出した声明によると、河北省では23日午後の時点で暴風雨により105人が死亡、104人が行方不明となり、約31万人が避難を余儀なくされ、住宅5万2000棟以上が倒壊している。(c)AFP

※「●」は、刑のつくりがおおざと。