【7月23日 AFP】ドイツ南部ミュンヘン(Munich)で22日午後6時(日本時間23日午前1時)ごろ、何者かがショッピングモールなどで銃を乱射し、これまでに8人の死亡が確認された。警察によると少なくとも3人の容疑者が逃走中で、現在、特殊部隊が市内に展開し行方を追っている。

 犯行の動機は現在のところ不明。ミュンヘン警察当局はAFPに対し「テロを疑っている」と述べたが、イスラム過激派との関連については言及しなかった。

 報道によると、容疑者は「銃身の長い銃」で武装していたという。ミュンヘン中央駅は封鎖され、地下鉄やバスも運行を中止。住民には外出を控えるよう指示が出ており、市内の路上は閑散としている。

 容疑者は、まず市内のマクドナルド(McDonald's)店内で銃を乱射し、その後、街頭でも銃撃を続けながらオリンピア・ショッピングセンター(OEZ)に移動した。

 ソーシャルメディア上には、黒い服装の男が、悲鳴を上げて逃げ惑う人々に向けて繰り返し銃を撃ちながらマクドナルドから歩き去る映像が投稿された。また、別の動画では、容疑者が駐車場の屋根の上から近くの建物のベランダにいる人々に向かい「俺はドイツ人だ。ここで生まれた」と叫ぶ様子が映っている。

 OEZではパニック状態の買い物客らが走って外に脱出。子供を腕に抱きかかえて走る人もいた。周辺は警官隊や救急車両によって封鎖され、上空にはヘリコプターが旋回している。

 警察発表によれば、OEZ付近で男性の遺体が発見され、容疑者のうちの1人かどうか確認を急いでいるという。(c)AFP/Ralf ISERMANN with Deborah COLE