【7月22日 AFP】インド・ムンバイ(Mumbai)にあるヒンズー教の名高い寺、シディビナヤク(Siddhivinayak)寺院は20日、寄進としてこれまでの現金や金の他に、上場企業の株式を受け入れると発表した。寄進では、同寺院の理事会が運用する口座に電子化された手段で株を譲渡することも可能だという

 シディビナヤク寺院には今年5月、米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)が訪れている。理事会のナレンドラ・ムラリ・ラネ(Narendra Murari Rane)理事長はAFPに「世界中の寄進者のために『株式と債券』という選択肢を加えた」と語り、寄付された株式は換金されることになると付け加えた。

 シディビナヤク寺院は象頭の神ガネーシャ(Ganesh)を祭る寺院で、政治家やクリケット選手、ボリウッド(Bollywood)の映画スターらを含め日々数十万人規模の人々が参拝する。インドの一大経済都市ムンバイに位置していることもあり、インドで最も富裕な寺院の一つとされ、現金や銀、金によって毎年約7億5000万ルピー(約12億円)の寄進が集まるという。(c)AFP