【7月22日 AFP】レストラン・ホテルの格付け本「ミシュランガイド(Michelin Guide)」初のシンガポール版が21日、発売になり、地元の屋台食堂2軒が一つ星を獲得した。

 東南アジアの都市国家シンガポールでは初めてとなるミシュランガイドで一つ星がつけられたのは、シンガポールで「ホーカー」と呼ばれる屋台風フードコート内にある吊橋頭大華猪肉●條麺(ヒル・ストリート・タイホァ・ポークヌードル、Hill Street Tai Hwa Pork Noodle)と香港油鶏飯麺(Hong Kong Soya Sauce Chicken Rice & Noodle)だ。

 ミシュランガイドの国際ディレクター、マイケル・エリス(Michael Ellis)氏は「ミシュランの星を獲得した食事が、初めて5シンガポールドル(約390円)もかけずに楽しむことができます」と語った。

 食べることが国民的娯楽であるシンガポールの人たちにとって食事は重要な問題だ。ミシュラン・シンガポール版では中華からオーストラリア料理まで様々な分野のレストラン36店が紹介されている。

 吊橋頭大華猪肉●條麺で半世紀以上も同じ麺料理を作り続けてきたオーナーのタン・チェイ・センさん(70)は、一つ星獲得を「シンガポールの地元食、そして私が作ってきた料理が正当に評価されたものです」と述べた。

 一方、シンガポールで三つ星を獲得したレストランは、フランス人シェフ、ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)氏が手掛けるレストランのシンガポール店1軒のみだった。(c)AFP

※「●」は「米」へんに「果」