【7月22日 AFP】ブラジルで、来月開幕するリオデジャネイロ五輪を標的としたテロを計画したとして、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓うグループのメンバー10人が逮捕された。当局が21日、発表した。

 今回の摘発は、来月5日に開幕する五輪前に行われた中で最も具体的な治安事案となった。だが首都ブラジリア(Brasilia)で記者会見したアレシャンドレ・ジモラエス(Alexandre de Moraes)法相は、逮捕されたブラジル人グループは「全くの素人集団」で「無秩序」なものだったとの見解を示した。

 10人はそれぞれ別の10州で逮捕された。メッセージアプリの「ワッツアップ(WhatsApp)」や「テレグラム(Telegram)」を使って連絡を取り合っていたとされる。大半は以前から面識があったわけではなく、直接会ったことがあるかどうかも不明。

 ジモラエス法相は、「一部はインターネット上でISへの忠誠を表明していたが、グループとISとのワッツアップ上での個人的なやりとりはなかった」としている。

 逮捕された10人に加え、さらに2人も一時身柄を拘束された。また別の容疑者2人が依然逃亡中だという。(c)AFP/Damian WROCLAVSKY