【7月21日 AFP】陸上男子100メートル元世界王者のキム・コリンズ(Kim Collins)が、40歳にして自身6度目の五輪代表に選出された。

 2003年の第9回世界陸上パリ大会(9th IAAF World Championships in Athletics Paris)の100メートルで金メダルを獲得したコリンズは、セントクリストファー・ネビスの五輪委員会(SKNOC)との間にあった問題を解決し、リオデジャネイロ五輪出場を決めた。

 コリンズとSKNOCは20日に発表した共同声明で、「両者の間に長らく存在していた問題の終結を受けて」、リオ五輪出場で合意に至ったとしている。

 2012年のロンドン五輪でコリンズは、妻との面会を禁止されたことでトレーニングを欠席し、同国の五輪代表チームから除名されていた。

「わが友たちよ、正式決定だ!私はリオ五輪に行く」とツイッター(Twitter)に投稿したコリンズは、「私たちの長年にわたる問題が解決し、また母国を代表する栄誉に浴することができるのは、この上ない幸せだ」とコメントしている。

「嫌なことは忘れて、コーチと私は、リオ五輪に向けて確実に最高の状態になれるよう、集中し続けていく」

 この問題は16日、コリンズとその妻でコーチのパウラ(Paula Collins)さん、そしてSKNOCの役員の間で話し合われた。

 SKNOCのアルフォンソ・ブリッジウオーター(Alphonso Bridgewater)会長は「この新たな進展を個人的に歓迎する。そして、コリンズ氏が母国のために戦う意志を示していることを喜んでいる」と語り、両者が「新たな友好」の下で協力していくと明かした。

 合意締結のために、コリンズはSKNOCの選手基準の契約書にサインしなければならない。

 1996年のアトランタ大会で自身初の五輪出場を飾ったコリンズは、2000年シドニー大会の100メートルで同国の陸上選手として初の決勝に進出し、7位に入った。

 2004年のアテネ大会とその4年後の北京大会で同種目の6位に入ったものの、ロンドン大会を欠場している。(c)AFP