【7月20日 AFP】ロシアが2014年のソチ冬季五輪などで組織的なドーピング違反を行っていたことが認められた問題で、国際オリンピック委員会(IOC)は19日、ドーピングを主導していたとされるスポーツ省関係者に対してブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)入りを禁止する処分を下した。これにより、ロシアのビタリー・ムトコ(Vitaly Mutko)スポーツ相らがリオデジャネイロ五輪を現地視察することは不可能になった。

 IOCは声明を発表し、「露スポーツ省の関係者、および(第三者)報告書で示唆されている人物のリオ五輪派遣を認可しない」と明らかにしている。

 世界反ドーピング機関(WADA)が発表した独立調査報告書によれば、露スポーツ省は「国家主導の操作システム」を組織し、ソチ冬季五輪などの主要国際大会で薬物使用の隠ぺいなどを行っていたと結論づけている。

 ロシア政府は18日の報告書の発表後に、スポーツ省副大臣のユーリ・ナゴルニフ(Yury Nagornykh)氏らに職務停止処分を科している。(c)AFP