【7月16日 AFP】仏南部ニース(Nice)で革命記念日(Bastille Day)の花火の見物客にトラックが突っ込み少なくとも84人が死亡した事件について、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が16日、犯行声明を出した。

 IS系の通信社アマック(Amaq)を通じて出された声明は「IS掃討作戦に関わっている有志連合への参加国を攻撃せよ」との呼びかけに応じて「戦士」の1人が14日夜、攻撃を実施したとしている。

 14日午後、ニースで革命記念日の花火を見ていた群衆にチュニジア国籍のモハメド・ラフエジブフレル(Mohamed Lahouaiej-Bouhlel)容疑者(31)がトラックで突っ込み、多数の犠牲者が出た事件について、テロ対策問題を担当する仏検察当局のフランソワ・モラン(Francois Molins)検事は、犯行をイスラム過激派組織の呼び掛けに「完全に呼応したもの」との見方を示し、マニュエル・バルス(Manuel Valls)仏首相も、ラフエジブフレル容疑者が「何らかの形でイスラム過激派とつながりを持っていた可能性」を指摘していた。(c)AFP