【7月15日 AFP】無料対話アプリ「LINE(ライン)」を運営するLINEが15日、東京証券取引所(Tokyo Stock Exchange)に新規上場した。初値は公開価格の3300円を50%近く上回る5000円を付け、好調な滑り出しを見せた。

 初値で算出した時価総額は約1兆円。これに先だって14日に上場を果たした米ニューヨーク証券取引所(New York Stock ExchangeNYSE)でも終値が公開価格を27%上回り、日米ともにIT銘柄としては今年最大規模の上場となった。

 LINEは韓国のポータルサイト運営会社、ネイバー(Naver)の子会社。2011年の東日本大震災の後にサービスを開始して以来、さまざまなキャラクター画像を使って他のユーザーとコミュニケーションする「スタンプ」機能が人気を集めている。

 しかし、「フェイスブック・メッセンジャー(Facebook Messenger)」や「微信(ウェイシン、WeChat)」「ワッツアップ(WhatsApp)」「スカイプ(Skype)」「スナップチャット(Snapchat)」など競合相手が多い対話アプリ市場で、東アジアと東南アジア、スペイン語圏の一部を除くとLINEのユーザー数は伸び悩んでいる。(c)AFP/Hiroshi HIYAMA