【7月15日 AFP】欧州連合(EU)は14日、米グーグル(Google)の広告事業をめぐり、同社が第三者のウェブサイト上で競合他社の広告掲載を制限しているとして、独占禁止法違反の疑いで新たに警告を出した。

 EUはグーグルが市場における独占的地位を乱用しているとして圧力を強めており、警告はオンラインショッピングの検索サービスと携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」に続いて3件目となる。

 マルグレーテ・ベステアー(Margrethe Vestager)欧州委員(競争政策担当)はブリュッセル(Brussels)で記者会見し、「市場を寡占すること自体はEUの法律に違反しない。しかし、競争を制限して独占的な市場地位を乱用するのは違法だ」と述べた。

 この警告に対しグーグルは、10週間以内に回答しなければならない。グーグルの広報担当者は、「わが社の技術革新と製品の改良が欧州の消費者の選択肢を広げ、競争を促していると考えている」とAFPに語った。(c)AFP/Danny Kemp