【7月12日 AFP】国際ゴルフ連盟(IGF)は11日、世界ランク3位のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)が、8月に開催されるリオデジャネイロ五輪の出場を辞退したと発表した。

 22歳のスピースが欠場することになり、112年ぶりに五輪で復活を果たすゴルフ競技ではジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)を筆頭に、今年の全米オープン選手権(2016 US Open Championship)覇者のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)といった男子の世界ランク上位4人がそろってプレーしない事態となった。

 昨季のスピースは、第79回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)と第115回全米オープン選手権(2015 US Open Championship)を制し、第144回全英オープン(The 144th Open Championship)では4位、第97回全米プロゴルフ選手権(2015 PGA Championship)では2位に入るなど、素晴らしい成績を残していた。

 スピースは出場辞退の理由について、ほかのライバル勢と同じように蚊を媒体として出生異常を引き起こすとされているジカ熱への不安を挙げている。

 スピースを合わせて計17人のトップゴルファーがブラジルへの渡航を取りやめるなか、同選手の代わりに米国代表4人の一角を担うのは、マット・クーチャー(Matt Kuchar)になるとみられている。

 リオ五輪の出場資格者は11日に最終決定し、60人のゴルファーが大会に臨むことになる。(c)AFP