【7月12日 AFP】オーストラリアの元ラグビー選手で、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)でもプレーしたジャリード・ヘイン(Jarryd Hayne)が11日、7人制ラグビーのフィジー代表メンバーから落選し、リオデジャネイロ五輪に出場する夢が断たれた。

 今年5月にサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)を退団してNFLでのキャリアを捨て、フィジー代表入りを目指していたヘインは、ベン・ライアン(Ben Ryan)ヘッドコーチ(HC)から7日に代表落選を知らされ、その決断を受け入れたことを明かした。

 28歳のヘインは、リオ五輪から正式種目となる7人制ラグビーに移行するための十分な時間がなかったと説明し、フェイスブック(Facebook)に「リオには何としても行きたかったのと同時に、自分にはまだ準備ができていないことも分かっていた」と投稿した。

 15人制ラグビーを短縮した形式で機敏な動きが要求される7人制について、ヘインは自分の体を限界以上に鍛えても、身体面でとてもついていけなかったと話しており、「プロのアスリートとして自分の経験をすべて生かし、毎日可能な限りあらゆる手段で代表チーム入りとプレーの向上を目指してきたが、時間が味方してくれなかった」と悔しさをにじませた。

 ヘインは昨年、高額年俸が得られる豪ラグビーリーグでのキャリアを捨て、NFL入りに強い興味を示した。しかし、挑戦1年目となったフォーティナイナーズでの活躍が一瞬にして終わると、ワールドラグビーセブンズシリーズ(World Rugby Sevens Series)などで優勝経験のあるフィジー代表入りのチャンスに飛びつき、五輪出場を目指していた。(c)AFP