【7月9日 AFP】テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)の警察は8日、7日に同市で行われたデモの最中に5人の警官を狙撃し殺害した男が、同州出身の陸軍の退役軍人で、犯罪歴のないマイカ・ジョンソン(Micah Johnson)容疑者(25)であることを正式に公表した。

 ダラス警察は、2001年9月11日の同時多発攻撃以来、最も多くの警官が殺害された7日の事件に関する最新情報の声明を公表し、「死亡した容疑者はマイカ・ジョンソンであることが確認された」と述べ、「容疑者宅を家宅捜索したところ、捜査官が爆発物製造の材料や、防弾ベスト、ライフル、弾薬や、戦闘方法を記した個人的な記録を発見した」「容疑者には犯罪歴がなかった」と付け加えた。

 また警察発表では、ジョンソン容疑者のフェイスブック(Facebook)ページに、米ヒップホップグループのパブリック・エナミー(Public Enemy)のメンバーで、「過激なアフリカ中心主義を支持せよ」と発言した「プロフェッサー・グリフ(Professor Griff)」ことリチャード・グリフィン(Richard Griffin)氏に関する記載があったことも明らかにされた。

 ホワイトハウス(White House)は先に、ダラスの銃撃事件と国内・国際テロへの関連は「除外された」と公表していた。米国土安全保障省のジェイ・ジョンソン(Jeh Johnson)長官は、ニューヨーク(New York)で行った記者会見で、容疑者は単独犯だったようだと述べていた。

 米軍は先に、ジョンソン容疑者は2013年11月から2014年7月までアフガニスタンで任務に就いていたと明らかにしていた。米陸軍の発表によるとジョンソン容疑者はテキサス州民で、2009~2015年の6年間、米陸軍の木工・石工を専門とする招集された予備役兵士として任務に就き、階級は上等兵だった。(c)AFP