【7月9日 AFP】ドーピング違反の影響でリオデジャネイロ五輪への出場を禁じられていた朴泰桓(Tae-Hwan Park、パク・テファン)が、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への異議申し立てが認められたことを受け、競泳韓国代表に選出された。

 五輪で複数のメダルを獲得している朴は、リオ五輪に臨む競泳代表チームが選出される8日までの「緊急裁定」をCASに求めていた。

 大韓体育会(KOC)の事務局長はこの日、「リオ五輪に臨む国家代表選手リストに、朴泰桓を加えることになる」と聯合(Yonhap)ニュースに対して明かした。

 朴は、2014年のアジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)前の抜き打ち検査で禁止薬物のアナボリック・ステロイド(anabolic steroid)が検出され、18か月の出場停止処分を受けていた。

 その処分期間は今年4月に終了したが、KOCは薬物違反で出場停止を科された選手は、処分期間が明けた後も3年間は代表に選出しないとの規定を設けており、朴のリオ五輪出場を認めていなかった。

 KOCによると、CASは8日にKOCによる出場停止期間の延長は朴に対する二重罰にあたるとし、無効となるべきとの裁定したという。(c)AFP