【7月8日 AFP】米テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)で7日夜に警察官が狙撃され、これまでに警察官5人が死亡した事件で、容疑者の1人が、立てこもっていたダラス中心部にある立体駐車場で警官隊との銃撃戦の末、死亡した。米メディアが8日、報じた。

 米CNNは警察筋の話として容疑者が死亡したと報じた。また、一部地元メディアは、容疑者が銃で自殺したと伝えている。

 警官隊は8日未明、立体駐車場で容疑者と銃撃戦となった。CNNによると、警察特殊部隊(SWAT)の狙撃チームや爆発物探知犬が出動した他、スタングレネードが使用された。ダラス市警によると、容疑者は警察の交渉人に対し、ダラス中心部や立体駐車場に多数の爆弾を仕掛けており、さらに多くの警官を殺害すると語っていたという。

 警官への狙撃は、ミネソタ(Minnesota)州とルイジアナ(Louisiana)州で黒人が相次いで警官に射殺された事件に抗議するデモの最中で起きた。高所に身構えていた狙撃犯が少なくとも2人いたとみられている。これまでに男2人と女1人の容疑者3人が身柄を拘束されたが、警察当局は他にも容疑者がいるとみている。

 事件では他に警官6人と民間人1人も負傷した。米メディアは事件について、2001年9月11日の米同時多発テロ以降で警察官が最も犠牲になった日と呼んでいる。(c)AFP