【7月8日 AFP】(写真追加)非常に強い台風1号(アジア名:ニパルタック、Nepartak)が8日早朝、台湾東部に上陸し、当局によるとこれまでに2人が死亡、数十人が負傷した。1万5000人余りが自宅から避難を余儀なくされたほか、数百便が欠航するなど交通機関も大幅に乱れている。

 暴風雨を伴う台風1号は台東(Taitung)県太麻里(Taimali)に上陸し、北西方向に進んでいる。最大風速は55メートル。台湾の気象当局によると風の強さは1901年以来最高を記録した。

 当局のまとめによると、北東部の花蓮(Hualien)沖で男性が海に落下して水死。また、東引郷(Dongyin Island)で海に落ちた兵士1人が遺体で見つかった。このほか、落下物に当たるなどして数十人が負傷している。

 これまでに土砂崩れや洪水の恐れがある地域に住む1万5000人以上が避難したほか、8日朝の時点で25万5000世帯が停電している。

 金融市場も休場となり、事務所の閉鎖や学校の休校も相次いでいる。

 台北(Taipei)にある2つの主要空港によると、国内線の大半が欠航。国際線でも365便に影響が出ている。鉄道もほぼ終日、運休となる見通し。(c)AFP