【7月6日 AFP】(更新)中国軍は6日、同国最大の国産軍用輸送機「運20(Y-20)」の運用を開始した。中国国防省が発表した。東シナ海(East China Sea)および南シナ海(South China Sea)の領有権をめぐり、中国と近隣諸国との緊張が高まる中、国際的な役割の拡大を目指すと主張している中国にとって、戦闘部隊を世界中に配備する能力を増強する形となった。

 中国国防省のウェブサイトに発表された声明によると、運20は中国の国産としては最大の輸送機で、部隊や貨物を「さまざまな気象条件の下で遠距離」輸送することを目的としている。

 2013年に試験飛行が行われた際の報道によると、運20の最大積載量は66トン、最長航続距離は4400キロ。55トンの積載量で中国西部からエジプト・カイロ(Cairo)まで飛行可能だという。

 しかし、当時、AFPの取材に応じた専門家らは、運20のエンジンはロシアで開発された「非常に旧式」であるため、実際の最大積載量と最長航続距離は報道されているデータを下回るはずだと述べていた。(c)AFP