【7月5日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)の男子シングルス4回戦で、大会第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)は、第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に1-6、1-5とされたところで脇腹の痛みを訴え、途中棄権を余儀なくされた。そこでAFPは今回、26歳の錦織が輝かしいキャリアを嘱望されながらも、これまで何度も悩まされ続けたけがの歴史を振り返る。

 2008年には腹筋を痛め、四大大会(グランドスラム)デビュー戦となったウィンブルドンの1回戦を途中棄権すると、2009年は右肘の故障でシーズンをほとんど棒に振り、8月には手術に踏み切った。

 そして2010年4月に完全復帰を果たしたものの、全米オープン(The US Open Tennis Championships)では、脚の付け根を痛めて3回戦を途中棄権している。

 2012年には腹部の故障により、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open)、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia)、全仏オープン(French Open)を欠場。2013年は左膝の故障により、ブリスベン国際(Brisbane International)準決勝を途中棄権した。

 2014年は腰の故障により、マドリード・オープン決勝の第3セット途中で棄権。さらに左脚の付け根を痛め、マイアミ・オープン(Miami Open)の準決勝を前に棄権した。

 2015年は左脚のふくらはぎを痛め、ウィンブルドンの2回戦を前に棄権。そして今年は独ハレ(Halle)で行われたウィンブルドンの前哨戦ゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open)で脇腹を負傷し、2回戦を棄権していた。

 2014年のマドリード・オープン決勝で対戦したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は当時、錦織の弱点は身体的なもろさだと話しており、「故障に見舞われると、すべてが本当に複雑なものになってしまう」と語っていた。(c)AFP