【7月2日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されている南米ペルーのマチュピチュ(Machu Picchu)遺跡で先月、ドイツ人の男性観光客が写真撮影の最中に足を踏み外し、200メートル下まで落下し、死亡していたことが分かった。警察当局が1日、明らかにした。

 51歳の男性は、アンデス(Andes)山脈のマチュピチュ遺跡を見渡せる場所で他のドイツ人観光客に撮影を頼んでいた。

 AFPの取材に応じた南部の都市クスコ(Cusco)のマチュピチュ遺跡の関係当局者によれば、男性は自分をカメラで撮ってもらう際に深い峡谷に転落し、死亡したという。

 クスコの地域文化当局によれば、男性は転落する前に安全柵を乗り越え、立ち入り禁止区域に入っていた。

 現場を目撃し救助活動にも参加した1人は、男性は「これから跳び上がるから、記念に撮ってくれ」と話していたと証言している。

 峡谷から引き上げられた遺体は6月30日にクスコの遺体安置所に搬送され、その後、男性の母国ドイツに移送される予定。(c)AFP