【7月1日 AFP】バングラデシュ警察は、ヒンズー教寺院で働く男性が1日、3人組の男に刃物で襲われ死亡したと発表した。イスラム教徒が多数を占める同国で相次ぐ、イスラム過激主義者による少数派宗教の信者を狙った襲撃とみられる。

 警察発表によると、西部ジェナイダ(Jhenaidah)県で1日早朝、祈祷(きとう)の補助役を務める50歳の男性が寺院近くの幹線道路を歩いていたところ、オートバイに乗った3人組の男らに刃物で襲われ、搬送先の病院で死亡した。男性は頸部(けいぶ)を3度切りつけられたうえ、頭部にも創傷があったという。

 特定組織からの犯行声明はないが、バングラデシュで近年相次ぐ国内イスラム過激派戦闘員による宗教的少数派への襲撃事件の特徴を備えていると警察は話している。

 同国では過去3年間で世俗派、自由主義活動家、少数派宗教の信者ら約50人が殺害されており、国内に動揺をもたらしている。(c)AFP