【7月1日 AFP】台湾海軍は1日、同軍の艦船から中国に向けて対艦ミサイル1発が誤って発射され、台湾海峡(Taiwan Strait)の澎湖諸島(Penghu)沖合に落下したと発表した。

 ミサイルは現地時間午前8時10分(日本時間午前9時10分)ごろ、台湾南部・高雄(Kaohsiung)にある左営(Tsoying)海軍基地に停泊していた500トンのミサイル艦から訓練中に発射され、中国本土の方向に飛行したという。

 発射されたのは射程300キロとされる台湾の国産ミサイル「雄風3(Hsiung-feng III)」で、発射後約75キロ飛行し、海に落ちたという。

 台湾海軍はミサイルが発射された詳しい状況について現段階では不明としつつ、人為的なミスの可能性があると述べた。現在、ヘリコプターと艦船で落下したミサイルの捜索を行っているという。

 台湾では今年、中国に懐疑的な民進党の蔡英文(Tsai Ing-wen)氏が総統に就任したが、同氏が勝利した1月の総選挙以来、対中関係は目に見えて冷え込んでいる。(c)AFP