【6月30日 AFP】(更新)トルコ・イスタンブール(Istanbul)のアタチュルク国際空港(Ataturk International Airport)で28日に起きた銃撃と3件の自爆攻撃で、同国の警察当局は30日、容疑者13人の身柄を拘束した。当局者が匿名を条件に語った。

 トルコの匿名の当局者は「本日、警察当局が16か所で一斉捜査を行い、ISISの容疑者13人を拘束した。うち3人は外国籍だ」と語った。ISISはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の別称。

 同当局者は拘束した容疑者の国籍は明らかにしなかったが、自爆攻撃を行ったうちの少なくとも1人が外国人である「可能性が高い」と述べた。

 トルコの日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)は、自爆攻撃を行った3人のうちの1人がロシア出身のチェチェン人、オスマン・ワディノフ(Osman Vadinov)容疑者だったと伝えている。

 ワディノフ容疑者はシリアのラッカ(Raqa)を経由してトルコ入りしたとみられている。ラッカはISの拠点で、トルコ当局は攻撃にISが関与した可能性が高いとみている。これまで犯行声明は出されていない。

 一方エフカン・アラ(Efkan Ala)内相は30日、空港攻撃による死者は43人になったと発表した。うち19人が外国人だという。(c)AFP