【6月30日 AFP】リオデジャネイロ五輪では、112年ぶりにゴルフ競技が復活を果たすが、男子ゴルフで世界ランク2位のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は、大会に出場するかどうかまだ決めかねていることを明かした。

 世界ゴルフ選手権(World Golf Championships 2016)のブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2016)開幕を30日に控えたスピースは、リオ五輪出場について「現時点では僕の参加も不透明だ」と語った。

「決断を下すための情報がまだ不十分なんだ。もっと詳しい情報を集めてから決断したい。どちらにしろ、自信を持って決断を下すだろう」

 世界ランク1位のジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)は28日、ジカ熱に対する不安を理由に出場辞退を表明。デイのほかにもシェーン・ローリー(Shane Lowry、アイルランド)、ビジェイ・シン(Vijay Singh、フィジー)、マーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)、ブランデン・グレース(Branden Grace、南アフリカ)らが欠場を明らかにしている。

 29日には女子ゴルフのリー・アン・ペース(Lee-Anne Pace、南アフリカ)が、ジカ熱に対する不安を理由に五輪不参加を表明。女子ゴルファーでは初の出場辞退者となった。

  その一方で、全米オープン選手権(2016 US Open Championship)王者で世界3位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は参加に意欲をみせ、同5位のヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)、バッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)も出場の意向を示している。

 すでにリオ五輪不参加を表明していた世界4位のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は、出場を辞退した多数のゴルファーを擁護している。

 メジャー通算4勝を誇るマキロイは、「五輪はゴルフを世界中に根付かせるために大きな役割を果たす」との見解を示した上で、「残念なことに、今回の五輪では自分自身または家族の身に危険を及ぼす可能性があり、満足とはいえない」と語った。

「一部の人たちはアマチュアの選手を参加させればいいと主張しているが、ゴルフが五輪の競技に復活した理由は、最高の選手がプレーすることを望んだからだ」

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