【6月29日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は28日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は6-2、6-3、6-4でリアム・ブローディ(Liam Broady、英国)を退け、自身2度目の優勝へ向けて幸先の良い滑り出しをみせた。

 世界ランク235位のブローディを一蹴した29歳のマレーは、2回戦で盧彦勲(Yen-Hsun Lu、ルー・イェンスン、台湾)と対戦する。盧は1回戦でアレクサンドル・クドリャフツェフ(Alexandre Kudryavtsev、ロシア)に6-4、6-1、6-4で勝利した。

 マレーは試合後、「初戦はやりにくいものだし、最初としてはまあまあの内容だった。ブローディとは一緒に練習もしたことがあるし、分かっている相手との試合は簡単なものではない。だから満足しているよ」と語っている。

 第4シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は、テイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)に7-6、6-1、6-7、6-4で勝利。2回戦ではファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)との注目の一戦が実現することとなった。

 3度に及ぶ手首の手術を乗り越え、2014年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)以来となる四大大会(グランドスラム)出場を果たしているデルポトロは、1回戦でステファン・ロベール(Stephane Robert、フランス)に6-1、7-5、6-0で勝利した。

 全米オープン(US Open Tennis Championships)制覇の実績を持ちながらも、現在世界ランク165位のデルポトロがウィンブルドンに出場するのは、準決勝でフルセットの末にノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovi、セルビア)に敗れた2013年大会以来となっている。

 ウィンブルドンで2度のベスト8入りを経験しているワウリンカは、デルポトロについて「彼は常に偉大な王者であり、注目に値する素晴らしい選手だ」とコメントし、「タフな試合になるだろう。彼は良いプレーをしている。何が起きるか興味深いね」と語った。

 同日に行われたそのほかの試合では、ダニエル太郎(Taro Daniel)が5-7、6-4、3-6、2-6でフアン・モナコ(Juan Monaco、アルゼンチン)に敗戦。第7シードのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)は、アリャス・ベデネ(Aljaz Bedene、英国)に6-3、6-4、6-3で勝利した。

 この日はまた、マレーが勝利した数分後に大雨のため屋根が閉じられたセンターコート以外はすべての試合が中断となり、予定されていた全65試合のうち37試合しか成立しなかった。(c)AFP