【6月28日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は27日、決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、イングランドは1-2でアイスランドに敗れるという大会史上に残る番狂わせを喫し、ロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督が辞任を表明した。

 イングランドは前半4分にウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)のPKで先制したものの、アイスランドは直後にラグナル・シグルドソン(Ragnar Sigurdsson)のゴールで同点に追い付き、同18分にはコルベイン・シグトルソン(Kolbeinn Sigthorsson)が決勝点を挙げた。

 英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利してから3日、イングランドもそれに倣うかのように、欧州選手権から姿を消した。

 この番狂わせはイングランドにとって、1950年のW杯ブラジル大会(1950 World Cup)で米国に0-1で敗れた試合に匹敵するものとなった。一方、主要国際大会初出場となったアイスランドは、開催国フランスとの準々決勝に臨むことになる。

 大会後に契約終了となるホジソン監督は、ニース(Nice)での試合後の記者会見であらかじめ用意していた声明を読み上げ、契約更新を求めることはしないと語った。

 2012年にファビオ・カペッロ(Fabio Capello)前監督の後任に就いたホジソン監督は、「ぜひとももう2年とどまりたい。しかしながら、私は実践的であり、結果主義の中にいることは承知している。私の契約は欧州選手権後に切れることになっていた。ここからは、この若く、ハングリーで非常に才能ある選手たちの成長を他の誰かが見守るときだ」とコメントしている。

 指揮官は、アシスタントコーチのレイ・ルイントン(Ray Lewington)氏と元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のギャリー・ネビル(Gary Neville)氏も退任すると明かしている。(c)AFP/Tom WILLIAMS