【6月27日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)は26日、代表引退を表明した。

 メッシがアルゼンチン代表として主要国際大会の決勝で敗れるのは、これが4度目となる。

 コパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)決勝でチリに敗北を喫した後、FCバルセロナ(FC Barcelona)で活躍する29歳のスター選手は、「僕にとって代表チームは終わった。できることは全てやった。チャンピオンになれなかったのは心が痛む」と述べた。

「僕にとっても、チームにとっても耐えがたい時だ。言葉にするのは難しいけれど、アルゼンチン代表としては終わりだ」

 メッシは、2014年以降3度目となった国際大会決勝での敗北を受け、唐突に発表を行った。

 アルゼンチンは、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝ではドイツに敗れ、昨年のコパ・アメリカ(2015 Copa America)決勝では今回と同じくPK戦の末にチリに屈している。

 またメッシはアルゼンチン代表として2007年のコパ・アメリカ(2007 Copa America)決勝でも敗北を味わっている。

 メッシは、1986年のW杯メキシコ大会(1986 World Cup)でアルゼンチンをほぼ独力で優勝に導いたディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏のように代表チームでは成功を収めることができず、しばしば両者は比較されていた。

 マラドーナ氏はたびたびメッシを批判し、今大会前には「リーダーとしての資質に欠ける」とコメントしていた。

 メッシは今大会初戦のチリ戦を負傷により欠場したが、パナマ戦では途中出場から19分間でハットトリックを達成。準々決勝ではガブリエル・バティストゥータ(Gabriel Batistuta)氏が持つ代表通算最多得点記録の54点に並ぶ得点を挙げ、準決勝の米国戦でもゴールを奪い、最多記録を更新していた。(c)AFP/Rob Woollard