【6月27日 AFP】ボクシング、WBA・WBO世界ヘビー級王者に君臨するタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)の陣営は26日、昨年のドーピング検査で同選手の違反が発覚したとする報道を強く否定した。

 英紙サンデー・ミラー(Sunday Mirror)によると、昨年11月に行われたウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)戦でベルトを奪取したフューリーの検体に、禁止薬物が含まれていた疑いがあるという。

 フューリーのプロモーターであるヘネシー・スポーツ(Hennessy Sports)は声明で、「本日のサンデー・ミラー紙の報道に困惑している」とすると、「タイソン・フューリーはドーピング疑惑を完全に否定している。現在はけがの回復に努め、10月に行われるウラディミール・クリチコとのタイトル防衛戦を楽しみにしている」と反論している。

 女性への性差別や同性愛と小児性愛をめぐる発言で物議を醸した27歳のフューリーは2日前、練習中に足首を痛めたとして7月に予定されていたクリチコとの再戦を延期すると発表したばかりだった。

 サンデー・ミラー紙は、40歳目前だったクリチコに勝利を挙げる前の昨年2月もしくは3月に受けた検査で、フューリーが筋肉増強剤のナンドロロン(nandrolone)を使用していたことが発覚したと伝えている。(c)AFP