【6月27日 AFP】米大リーグ(MLB)のシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)は26日、歴代通算最多安打記録を持ち、野球賭博への関与で球界から永久追放となっているピート・ローズ(Pete Rose)氏が球団在籍時につけていた背番号「14」を、永久欠番とした。

 レッズの元選手で監督も務めた75歳のローズ氏は、自身と1976年ワールドシリーズの優勝メンバーをたたえるために本拠地グレート・アメリカン・ボール・パーク(Great American Ballpark)で試合前に行われたセレモニーに姿を現した。

 息子のピート・ローズ・ジュニア(Pete Rose Jr.)氏による始球式で捕手を務めたローズ氏は、現役時代の背番号14が正式に永久欠番となり、記念の絵やクリスタルの彫刻を授与された。ローズ氏が引退して以降、レッズで背番号14を使用したのは、息子のローズ・ジュニア氏のみとなっている。

 レッズのボブ・カステリーニ最高経営責任者(CEO)は、「これは、それぞれの人生を超越するほどの影響力を持ち、達成するには大きすぎる遺産を目指す不可能な仕事を未来の選手たちに与えた人物に対する、われわれの敬意である」とコメントした。

 ローズ氏は大リーグで3562試合に出場し、1万4053打数で3215本の単打を含む通算4256安打を記録。この数字はすべて、大リーグ歴代最多記録となっている。

 レッズの監督時代に野球賭博に関わったとして1989年に永久追放となったローズ氏は、のちに賭博行為の事実を認めたものの、所属チームの試合に賭けたことは否定している。

 この週末にレッズの殿堂入りを果たしたローズ氏だが、米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)については、永久追放処分により道が閉ざされている。(c)AFP