【6月27日 AFP】(写真追加)スペインで26日、やり直し総選挙が実施され、開票率90%余りの段階で保守系の与党・国民党(PP)が議席数を昨年12月の前回総選挙から積み増して第1党を維持したものの、過半数には届かなかった。欧州連合(EU)に反発する左派新党ポデモス(Podemos)を中心とする勢力は伸び悩み、第3党にとどまった。

 下院350議席のうち、マリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相率いる国民党はこれまでに137議席を獲得、前回の123議席から伸ばしている。最大野党・社会労働党(PSOE)が2位につけ、躍進が予想されていたポデモスは3位、中道右派の新興政党シウダダノス(Ciudadanos)がそれに続いている。

 ただ、ポデモスとシウダダノスがスペインの2大政党支配を覆した前回総選挙と同様、国民党は過半数を確保できなかった。

 スペインでは12月の総選挙後の連立交渉が不調に終わり、新政権を樹立できなかったため、再選挙が行われた。英国が23日の国民投票でEUからの離脱を決めたこともあり、ポデモスなど反EU派がどこまで票を伸ばすか注目されていた。(c)AFP/Marianne BARRIAUX