【6月27日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、クイッケン・ローンズ・ナショナル(Quicken Loans National 2016)は26日、米メリーランド(Maryland)州ベセスダ(Bethesda)のコングレッショナル・カントリークラブ(Congressional Country Club)で最終日が行われ、世界ランク607位のビリー・ハーリー3世(Billy Hurley III、米国)が、通算17アンダーでキャリア初勝利を飾った。

 地元出身のハーリー3世は、終盤に約32メートルのチップショットと約8メートルのパットを沈めて連続バーディーを記録するなど、最終ラウンドでスコアを2ストローク伸ばし、自宅から車で約1時間の距離にあるコースを制した。

 昨年8月に銃による自殺で父親を亡くしているハーリー3世は、18番ホールのグリーン上で勝利を喜びながら、家族と涙を流していた。

 一方、メジャー通算3勝の実力を持ち、53歳でツアー最年長優勝を目指していたビジェイ・シン(Vijay Singh、フィジー)は、この日のラウンドでロースコアとなる65を記録したものの、通算14アンダーで2位に終わった。

 通算13アンダーの3位タイにはビル・ハース(Bill Haas、米国)と、これがプロデビュー戦となった21歳のジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)が並んだ。

 メジャー通算4勝で46歳のベテラン選手アーニー・エルス(Ernie Els、南アフリカ)は、後半に折り返した時点でハーリー3世を1打差で追いかけていたものの、バックナインで失速し、通算12アンダーの5位に終わった。(c)AFP/Jim SLATER