【6月25日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は24日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、大会連覇を目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と大会通算7勝を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の注目対決が、準決勝で実現する可能性が出てきた。

 1969年以降では初となる年間グランドスラム達成を目指す世界ランク1位のジョコビッチは、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)の決勝で、四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーに昨年まで2年連続で勝利を収めている。

 ウィンブルドンのタイトルを3度獲得しているジョコビッチは、今月はじめに全仏オープンテニス(French Open 2016)で初優勝を飾り、生涯グランドスラムを達成しているほか、直近のグランドスラムで4連勝を記録する快挙も成し遂げている。

 1992年のジム・クーリエ(Jim Courier)氏以来初めて全豪と全仏で連勝を飾り、通算12度目のグランドスラム制覇を果たしたジョコビッチは、初戦の相手が主催者推薦(ワイルドカード)のジェームズ・ワード(James Ward、英国)に決定。そのまま順当に勝ち進めば、準々決勝ではビッグサーバーのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と対戦することになるとみられる。

 一方、2013年大会覇者で第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、準決勝で第4シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と激突する可能性がある。

 1回戦の相手が同胞のリアム・ブローディ(Liam Broady)に決まったマレーは、4回戦で当たるとみられるオーストラリアのニック・キリオス(Nick Kyrgios)を順当に下せば、準々決勝ではフランスのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)が待ち受けている可能性がある。

 今季は故障が続いている第3シードのフェデラーは、世界ランク51位のギド・ペラ(Guido Pella、アルゼンチン)との1回戦で大会の幕を開けることになった。34歳のフェデラーは、順当に勝ち進めば準々決勝で第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)と当たるとみられる。

 その他では、ワウリンカと同じ山に絶好調のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストラリア)が入り、4強入りを懸けて激突するとみられている。(c)AFP