【6月23日 AFP】国際ウエイトリフティング連盟(IWF)は22日、ドーピング違反を繰り返したとして、ロシア、カザフスタン、ベラルーシをリオデジャネイロ五輪から除外すると発表した。

 クリーンなイメージの回復に努めるIWFは、禁止薬物の使用により北朝鮮をはじめとしたほか4か国も処分を科しており、陸上選手がリオ五輪の出場停止処分を科されたロシアにとって、今回のIWFの発表は最悪のタイミングとなった。

 IWFは今月、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪の検体を再検査し、20人から陽性反応が検出されていたことを明らかにしていた。

 IWFは22日の理事会で、再検査で3人以上の違反が確認された国を1年間の出場停止とする決定を下しており、これによりロシア、カザフスタン、ベラルーシに処分が適用されることとなった。最終的な処分は、国際オリンピック委員会(IOC)が第2検体からも陽性反応が検出されたことを確認した後で決定する。

 IWFはまた、ロシアのセルゲイ・シルツォフ(Sergey Syrtsov)氏が欧州重量挙げ連盟(EWF)の反ドーピング委員に任命されたことに「遺憾の意」を示している。

「現在の状況を考慮し、IWF理事会は、シルツォフ氏と欧州重量挙げ連盟がこの特殊なポジションへの人事を再考するよう強く提案する」

 IWFはこれまでにブルガリアに対して五輪出場停止を言い渡しており、五輪の予選期間にドーピング違反を繰り返したとして北朝鮮、ルーマニア、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、モルドバにも処分を下している。これにより、これらの国はリオ五輪の出場枠が削減される可能性がある。(c)AFP