【6月23日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で、大会初出場ながら決勝トーナメント進出を決めたアイスランドのDFカリ・アルナソン(Kari Arnason)が、「親友」と呼ぶチームメートと団結して勝ち取った成果を喜んだ。

 オーストリアと対戦したアイスランドは、両チーム1-1で迎えた後半ロスタイム、アルノル・イングビ・トラウスタソン(Arnor Ingvi Traustason)が決勝ゴールを決めて2-1で勝利。グループ2位で16強入りを果たした。

 アイスランドは人口わずか33万人ほどの大西洋に浮かぶ島国で、主要国際大会の本大会に出場した中では最も小さな国だが、オーストリアをグループ敗退に追いやり、歴史的快挙を成し遂げた。

 この結果についてアルナソンは、「本当に言葉にならない。これだけのことを親友たちと一緒に成し遂げたんだから、最高の気分だよ。僕らにとっては格別の味だ」とコメントし、チームの驚異的な団結を誇った。

「力の拮抗したグループで結果を残すことができて夢みたいだ。親友やサポーターと一緒にそれができたんだから、なおさらうれしい」

「信じられないことに、アイスランドから1万人のファンが駆けつけてくれたんだ。多分、観客の半分くらいは知り合いなんじゃないかな。少なくとも顔はわかるよ」

 一方、ヘイミル・ハルグリムソン(Heimir Hallgrimsson)共同監督は、6月22日をアイスランドの休日にすべきだと冗談交じりに喜んだ。同国では1944年にデンマークから独立した6月17日が国民の休日となっている。

「国民の祝祭日が変更になるんじゃないかな。今は6月17日が祝祭日になるが、来年からは変えることになるよ。それだけ大きな結果だということだ」

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