【6月21日 AFP】シリア北部ラッカ(Raqa)県で20日、県都ラッカ市を「首都」と位置付けるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の部隊の激しい攻防戦があり、ISが政権側を撃退、政権側の40人余りが死亡した。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 ISは19日遅くにアサド政権の部隊への反撃を開始。政権側は今月3日にラッカ奪還作戦に着手し、ラッカの西約50キロのタブカ(Tabqa)へ向け約20キロ進撃していた。

 監視団は「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)は反転攻勢の末、政権側部隊をラッカの行政域外に駆逐した」と発表した。ISはタブカ防衛のために、ラッカ市から数百人規模の戦闘員を送り込んだという。

 IS側の死者などは明らかになっていない。(c)AFP