【6月20日 AFP】(更新)インドネシア中部ジャワ(Java)島で豪雨によって起きた鉄砲水や土砂崩れの死者は、当局者によると20日までに43人に増えた。依然として19人の行方が分かっておらず、救助隊が倒壊した家屋や土砂をかきわけて捜索活動を続けている。

 特に深刻な被害が出ているのは、人口が密集する中ジャワ(Central Java)州の一部地区。大量の泥や土砂が急流のように流れ込み、車両は道路から押し流され、多数の家屋が完全に破壊された。冠水した家屋はジャワ島全体で数千棟に上っている。

 テレビ映像では、水位を増す水から逃れて屋根の上で救助を待つ村人の姿や、家屋や車両が泥水に水没した様子が映し出されている。

 災害当局者によると、中ジャワ州では死者が35人に達しているほか、25人が行方不明となり、14人が負傷した。死者のうち19人は最も被害が大きい州南部沿海のプルウォレジョ(Purworejo)地区で犠牲になった。(c)AFP