【6月19日 AFP】米西部では大量の樹木の枯死、今月の記録的な猛暑、なかなか解消しない干ばつが要因で、必然的に森林火災シーズンのリスクがいっそう高まっている。

 アラスカ(Alaska)州や米南西部は森林火災で大きな打撃を受けると予想されており、カリフォルニア(California)州では史上最大級の被害になる可能性も指摘されている。

 米国内の山火事による焼失面積は年明けから約8500平方キロメートルに上っている。これには現在延焼中の大規模火災10件によるものも含まれ、うち4件はアリゾナ(Arizona)州とニューメキシコ(New Mexico)州で発生している。

 ロサンゼルス(Los Angeles)の北西に位置するサンタバーバラ(Santa Barbara)近郊のロス・パドレス国立森林公園(Los Padres National Forest)では、「シェルパ(Sherpa)」と命名された森林火災が強風にあおられて延焼が加速している。サンタバーバラ当局の報道官は、ロス・パドレスで発生した火災としては2009年以来の規模だと語った。

 予想最高気温はロサンゼルスで37度、パームスプリングズ(Palm Springs)で47度となっている。カリフォルニア州森林保護・防火局(Cal Fire)の報道官は「まだ6月だ。このような高温が続いた場合、難しい状況になる」と語った。(c)AFP/Veronique DUPONT