【6月19日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創始者、ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者(44)の在英エクアドル大使館での生活が19日、5年目に突入した。

 支持者らはこの節目にアサンジ容疑者をたたえ、歌やスピーチ、朗読といったイベントを欧州の複数の都市で予定している。

 アサンジ容疑者は、否認しているスウェーデンでの性的暴行容疑をめぐる身柄引き渡しを回避するため、2012年6月18日にエクアドル大使館に駆け込み、以来、丸4年間、ロンドン(London)の在英エクアドル大使館に身を寄せてきた。

 アサンジ容疑者の弁護団は、同容疑者に対して出されている欧州の逮捕状の撤回請求をしていたが、スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)の地方裁判所は5月、これを棄却し、逮捕状は維持されている。裁判所は声明で「当裁判所はいまだにジュリアン・アサンジは性的暴行の容疑者で...逃亡したり法の執行を逃れたりする恐れがあると考えている」と述べていた。

 アサンジ容疑者の弁護団の一員、パー・サムエルソン(Per Samuelsson)氏によると、同容疑者は上訴する意向だという。「彼は驚いてはいなかったが、批判的で怒っていた」とサムエルソン氏は語った。(c)AFP