【6月18日 AFP】フィリピン中部ネグロス(Negros)島で18日、標高約2470メートルのカンラオン山(Mount Kanlaon)が噴火した。噴出した火山灰は上空高く立ち上り、付近を飛行する航空機は迂回するよう勧告が出された。

 フィリピン火山地震研究所(Philippine Institute of Volcanology and Seismology)のケン・ジョン・ベラクルス(Kenn John Veracruz)氏によると、火山灰は高さ約1.5キロにまで達した。

 噴火を受け民間航空当局はカンラオン山周辺を飛行する航空機に対し、突如火山灰が噴出して機体に悪影響を与える恐れがあるとして、山頂付近の飛行を避けるよう勧告を出した。

 首都マニラ(Manila)から南方510キロの距離にあるカンラオン山は、昨年11月から火山活動が活発化していたため政府が登山を禁止していた。

 ベラクルス氏によれば、これまでのところカンラオン山の内部でマグマの上昇は確認されていないが、当局は降灰の範囲や近隣村落への影響の有無などを調べている。(c)AFP