【6月18日 AFP】米シカゴ(Chicago)で15日、交流サイト(SNS)フェイスブック(Facebook)のライブ動画機能を使って自身の映像を配信していた男性が何者かに銃撃され死亡した。

 死亡したのはアントニオ・パーキンス(Antonio Perkins)さん(28)で、図らずも自身が殺害される様子を撮影する結果となってしまった。数日前にはフランス・パリ(Paris)で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に触発されたとみられている男が警察官の男女を殺害する事件が発生したが、この事件の際、男はフェイスブック上で事件の様子を生中継していた。

 スマートフォン(多機能携帯電話)を使ったセルフィー(自撮り)スタイルで撮影されたパーキンスさんの動画には、突然鳴り響く数発の銃声が記録されている。事件が発生したのは午後8時43分で周囲は暗く、動画には発砲した人物は捉えられていない。発砲があった直後、パーキンスさんはスマートフォンを地面に落としており、後には、「オー・マイ・ゴッド!」と叫ぶ女性の声や、「警察を呼んで!早く!」と促す男性の声、「トニー、大丈夫よ、トニー」とパーキンスさんに呼び掛ける女性の声など、パニック状態の周囲の人たちの声が記録されている。

 当局者はパーキンスさんはギャング団のメンバーだったとしているが、パーキンスさんを知る人たちは地元テレビWGNに、パーキンスさんは既にギャング団から抜けており、おそらく銃撃は人違いだったのではないかと話している。(c)AFP/Nova SAFO