【6月18日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)は17日、オーストリアのウィーン(Vienna)で臨時理事会を開き、「国家ぐるみ」のドーピング問題で資格停止中のロシア陸上競技連盟(ARAF)の処分延長を全会一致で決定した。

 これにより、ロシア陸連はリオデジャネイロ五輪に出場できなくなった。ただし、ドーピングに関与していないことが確認された選手については、個人資格で出場できる可能性を残した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は、「不公平」だとIAAFの決定を非難。「クリーン」な選手が五輪に出場できるよう世界反ドーピング機関(WADA)関係者と協議すると約束した上で「国際オリンピック委員会(IOC)の対応を希望する」と述べた。

 プーチン大統領は理事会の決定前にも、「責任は常に個人に帰するべきで、ドーピング違反と無関係な選手に影響が及んではならない」と述べ、「国家ぐるみのドーピング」疑惑を完全否定していた。

 IAAFは、ロシア陸連が世界ドーピング防止規程(WADA Code)を完全に順守するようになるまでには少なくとも18~24か月が必要だとの判断を示した。(c)AFP