【6月18日 AFP】米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)の同性愛者向けナイトクラブ「パルス(Pulse)」で発生し、米国史上最悪の被害者を出した銃乱射事件で、死亡した49人の被害者のうち少なくとも5人が17日に埋葬された。

 普段はディズニー・ワールド(Disney World)などのテーマパークで知られる同市は、合法的に入手した大口径ライフルと拳銃を同クラブで乱射し、後に突入した警察に射殺されたオマル・マティーン(Omar Mateen)容疑者による犯行の影響から立ち直ろうともがいている。今週末はさらに多くの被害者が埋葬される予定だという。

 17日に埋葬された被害者の1人は、プエルトリコ系米国人のダンサー、アンソニー・ルイス・ローレラノ・ディスラ(Anthony Luis Laureano Disla)さん(25)。今回の銃乱射事件で最大の被害を受けたのがプエルトリコ系のコミュニティだった。

 地元テレビ局WKOWによると、17日に埋葬された他の被害者は3人が20代、1人が50歳の男性だったという。

 事件で死亡した被害者の葬儀は15日に始まった。最初に埋葬されたのはプエルトリコ系のハビエル・レイズ(Javier Reyes)さん(40)で、オーランド郊外のキシミー(Kissimmee)で16日に埋葬された。

 警察当局は、マティーン容疑者が射殺される数時間前にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」への忠誠を誓ったと公表した。しかしマティーン容疑者本人が過去同性愛者向けクラブの常連だったという目撃証言があり、また同性愛者向けデートアプリを使用していたことから、犯行の動機に関して疑問の声が挙がっている。

 米連邦捜査局(FBI)捜査官は、アフガニスタン系米国人でイスラム教徒のマティーン容疑者が、インターネットでイスラム系過激派組織による宣伝を追ううちに過激化したとみている。(c)AFP/Leila MACOR