【6月17日 AFP】フランスの裁判所は16日、サッカー欧州選手権2016（UEFA Euro 2016）のサポーター同士の騒動に関連し、ロシアのサポーター3人に禁錮刑を言い渡した。

　この3人のサポーターは、ロシアがイングランドと対戦する前にマルセイユ（Marseilles）の町中でけんか騒ぎを起こし、14日に仏警察に拘束されていた。

　11日に35人が負傷したマルセイユの乱闘騒ぎでは、この3人が初めて裁判に臨んだロシア人となった。この騒動では、すでに6人の英国人が懲役刑を受けている。

　3人の中で最も長い刑期が言い渡されたのは、ロコモティフ・モスクワ（Lokomotiv Moscow）のサポーター渉外担当を務める29歳の人物で、刑期は24か月となっている。その他の2人はそれぞれ禁錮18月、12月となった。

　29歳の人物は、イングランドのサポーターが鉄の棒で頭をたたかれ重体となった襲撃の場面を撮影した映像の中に、自身が映っていたことは認めたものの、事件への関与は否定している。

　一方で仏検察は、ロシアの右翼扇動者ら20人が国外退去になると発表した。この中には、ロシア代表サポーター協会の会長を務める人物も含まれている。(c)AFP